資産も2600万円を超え、お金の不安もひとまずない。
まさに理想のホワイトライフを達成したわけですが……ここで私は、ある想定外の壁にぶち当たりました。
「定時で帰って時間ができたのに、やりたいことが見つからない」
今回は、激務から抜け出した40代のエンジニアが直面する「趣味がない」という贅沢な悩みと、これからの人生をどう開拓していくかという等身大の戦略をお話しします。
1. 激務の代償は「やりたいことセンサー」の麻痺だった
大企業時代、私の脳内は常に仕事のタスクや人間関係のストレスで満杯でした。毎日を生き延びるだけで精一杯。
そんな生活を長年続けていると、人間は「自分が何をしたいか」「何にワクワクするか」という感情のセンサーを、心の防衛反応としてオフにしてしまうのです。いざ自由な時間をドカンと手に入れても、センサーが錆びついているから、何をすればいいか分からなくて当然でした。
今、私と同じように「会社を辞めたいけれど、辞めた後にやることがないしな……」と悩んでいる人がいたら、伝えたいことがあります。
「やることがない」のは、あなたが退屈な人間だからではなく、今の仕事にエネルギーを吸い取られすぎているからです。まずはその空白の時間を、全力でダラダラして過ごすだけで大正解なのです。
2. 『Die with Zero』を読んで思う、これからの経験への投資
私が人生のバイブルにしている本の中に『Die with Zero(人生を最大の幸せにするためのお金の使い切り方)』という本があります。この本では、「ただお金を貯めて老後に死ぬのではなく、健康で若い今のうちに、人生を豊かにする『経験』にお金を使いなさい」と説かれています。
40代という年齢は、体力もあり、これまでのエンジニア人生で培った多少の知恵や資産もある、人生の黄金期です。
無理に大きな趣味(ゴルフや高級な車など)を始める必要はありません。
たとえば、
- 昔読めなかった本を、時間を気にせずひたすら読んでみる
- ふらっと予定を決めずに、1人で知らない街へ旅行に行ってみる
- かつて自分が住んでいた懐かしい街を、ただノスタルジーに浸りながらのんびり歩いてみる
そんな、一見すると生産性のない「小さな経験」に時間とお金を使ってみる。それだけで、錆びついていたセンサーが少しずつ動き出す予感がしています。
3. 「やりたいことがない」からこそ、何にでも挑戦できるフリーエージェント
世間の40代は、仕事の責任や住宅ローン、家族の介護などに縛られ、自分のために使える時間も精神的余裕もほとんどありません。
そんな中、資産2600万という防衛線を敷いた上で、「定時帰り」という圧倒的な自由時間をキープしている私は、いわば人生の「フリーエージェント(自由契約)」状態です。
やりたいことが少ないということは、これから何にでも染まれるし、何にでも新しく挑戦できるということ。
ゲームの初期街で、これからどのステータスを伸ばしていこうか悩んでいる時のワクワク感に似ています。焦って何かを始めるのではなく、この「次に何をしようかな」と悩む時間そのものを、贅沢に味わい尽くそうと思っています。
まとめ:人生の第2章は、空白のキャンバスから始まる
大企業にしがみつき、定年まで心と体をすり減らして、退職した時にはもうやりたいことをやる体力が残っていない……。私はそんな未来が怖くて、レールを外れる選択をしました。
年収を200万円下げて手に入れたのは、ポッカリと空いた「自由な時間」です。
もしあなたが今、激務の中で心が限界を迎えているなら、一度そのレールから降りてみませんか? 条件を下げた転職をすれば、人生に心地よい「空白」が生まれます。
その空白に、これから何を少しずつ描いていくか。それを悩むこと自体が、人生の最大の娯楽なのですから。
🛠️ あなたの人生に「空白(自由な時間)」を取り戻すステップ
会社にしがみつくだけが人生ではありません。まずは、今の自分のままでも受け入れてくれる「ゆるい中企業」が世の中にどれだけあるか、眺めることから始めてみてください。
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